閻魔さまと言うと、子供の頃今考えると、親にとってみるとすぐに嘘と分かっていることを言うと必ず、「嘘をいう者は死後の世界で地獄に落ち、閻魔大王に舌を引き抜かれる」と脅かされたものだ。そのころから「閻魔様」は怖い存在そのものだあったが、幽遊白書で出て来る「コエンマ」を見てからなんとなく親しみを感じたりもしたものだ。もちろん、「コエンマ」のお父さんの「閻魔様」は昔のイメージそのままであったが(笑)
江戸三大閻魔と言えば
太宗寺(浄土宗) | 東京都新宿区新宿2-9-2 |
善養寺(天台宗) | 東京都豊島区西巣鴨4-8-25 |
華徳院(天台宗) | 東京都杉並区松の木3-32-11 |
と言われているようだが、日の出町にも昭和35年(1960)に東都の有形文化財(彫刻)に指定された保泉院(ほせんいん)にある、「木常閻魔座像」の閻魔様は、「平井の閻魔さま」、として親しまれ現在では、境内入口に建てられた閻魔堂で、ガラス越しに閻魔王坐像を参拝することが出来る。
◆広報日の出第 472 号(2008 年 11 月)に掲載されたものに加筆修正をしたものによると◆
閻魔王は、冥界の王で、人が生前に犯してきた罪を裁く十王(10 人の裁判官)の中心的な存在とされています。人は死後、極楽行きか地獄行きを決めるために 10 回の審判を受けますが、閻魔王が自ら行う審判は、5 番目の審判に当たる五七日(35 日)になります。また、仏教では閻魔王は地蔵菩薩(お地蔵さま)の化身とされ、その憤怒の形相は、再び罪を犯さないよう叱咤しているからなのだそうです。
名 | 曹洞宗 積善山 保泉院 |
住所 | 〒190-0182 東京都西多摩郡日の出町平井860番地 |
電話番号 | 042-597-0120 |
参拝時間 | 午前9時~午後17時くらいまで |
こんな看板までありました。
石垣沿いに歩いて行くと
右側にある、山門(薬医門)をくぐると右手に閻魔堂がある。
入り口には、木造閻魔王座像の説明板
中央には閻魔様。そして左右には人の善悪の行動を記録して死後に閻魔王へ報告する役目を持っている閻魔王の侍者である倶生神。
それにしてもこの閻魔様、両眼を見開いてものすごい形相です
ところでこの閻魔様2006年から翌年にかけての修理により、紙の上から黒く塗りつぶされていた目の部分を、造像当時の玉眼が蘇ったそうです。
正面には本堂。戦前の本堂は、現在の東向きではなく、南向きに建てられていましたが、昭和15~16年ごろに、敷地北側に都道(現在のバス通り)が開通し、それに伴い、本堂が現在の位置に曳家(ひきや)されたと、保泉院公式ホームページには書かれています