本題に入る前に奥多摩には三山の総称が付く山々が、いくつかある。有名なところでは
➀高水・岩茸石・惣岳の三山を総称して、「高水三山 」
⓶刈寄・市道・臼杵の三山を総称して、「戸倉三山」
③大岳・御前・三頭の三山を総称して、「奥多摩三山」
ほかの二つ(戸倉・奥多摩)の三山は、地名を取っての三山であるが、この高水三山だけは山の名前を取って高水三山と言われているが、由来は何なのか知りたいところ。
電波中継施設のある、高水山山頂を後にして高水三山の中でも一番眺めの良い岩茸石山に向かう。歩き始めて、すぐに小祠がある。小祠の先は少しの間平坦な道であるが
やがて滑りやすく木の根の張りだした、急坂の下りになる。左側に滑落しないようにトラロープが張られているので、ここは慎重に下りたい
わずかの間の急坂下りが終わり、小さな鞍部に降りると尾根道になり、前方には岩茸石山が木々の間から見えてくる。
しばらくすると、岩茸石山の手前で、道は二手に分かれる。左側の道は岩茸石の巻道になるが、この三山の中で唯一の眺めがいい場所なので岩茸石には是非寄ってほしい
指導標に従い登って行くのだが、踏み跡が複数あるので自分で歩きやすい道を進む
岩の飛び出た坂が終わると、木の根の張り出した道になる
急坂を越えると、岩茸石山も近い
設置されているベンチ(かなり老朽化しているが)は少ないのでレジャーシートなどを持って行くのもいいだろう。ここからの眺めはとてもいいので、眺めをおかずに休憩時間を多めに取りたい。
岩茸石山
岩茸石山附近を御巣鷹山という。巣鷹とは旧幕時代鷹狩に使用する鷹のために、その鷹の巣を保護し、雛を飼養した山をいうので各地に多い山名の一つだ。山中は番人の他に山稼人を絶対に入れず、御巣鷹山番が二名で監督し、その下に御巣鷹見役四人が居たのである。と「宮内敏雄さんの復刻版奥多摩」に書かれてある。
手前の山の奥の山が棒ノ嶺で棒ノ嶺の右奥は武甲山あたりだろうか?
惣岳山へは、この指導標に従い
露岩の急坂を下って行く
露岩帯が終わるころになると、岩茸石の巻道と合流も近い
とても良く踏まれた道を歩いて行く
関東ふれあいの道の距離表示
道が大きく左側にカーブしている道を進んで行くと
左側が少し開けている道幅の狭い道となる。
かなり伐採が進んでいる光景をしばらく見ながら歩くことになる
途中、迂回路表示が出て来るので
指示に従う
近くに見える山の姿を見るとまるでモヒカン刈りのようだった。
伐採地をやり過ごすと、右側にネットが張られた道が出てきた
しばらく歩いて行くと、通行止めの場所が出てきた
この通行止めは、惣岳山の巻道のことである。この惣岳山の巻道は、左側が谷になっており尚且つ道幅が狭く季節によるが下草が道を覆っていて油断しているの左側に滑落なんて危険のある道だったと記憶している。その道が歩きやすい道になるのであればいいことだと思う。