展望が大きい、天覧山と多峯主山を歩いた③ 2023/03/08

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前回までの内容は

本郷配水場分岐をやり過ごし先に進む

少し長い木段道を歩いて行くと、両側に熊笹が生えている。この木段道を登り切った先には

熊笹の説明板があった

見返り坂と飯能笹(県指定天然記念物)

見返り坂は、源義経の、常盤御前がこの山に登ったとき、あまりの風景の良さにあとを振り返り、振り返り振り返り登ったことによりこの名がついたといわれている。この見返り坂の麓に、植物学者、故牧野富太郎博士により発見され、」命名された飯能笹の植生がある。この笹は、アズマザサの仲間で根茎は横に走り、茎はこげ茶色をしてまっすぐ立ち、高さは百五十センチメートル前後、直径0.6センチメートルほどになる。茎の上部で枝が分かれ、枝の端には、手のひらを広げたように数枚の葉が集まってついている。葉は細長く、ナガワ十三からニ十センチメートル、幅二センチメートル内外で先はとがっている。質は薄い洋紙質で表面は毛がなく、裏面にはビロード状の細い毛がある、中央の脈は細く裏面に隆起しており、この両側に五~八本の脈をもっていて、冬期に葉のふちは白色となる。一見普通の笹のようにみえるが、幹の色、枝の出方などに特色がある。繁殖力はさほどなく、古くからこの地にのみ限られて生えている。

これが、飯能笹

それにしても、植物の生息域を保護するためにこのように木段道を整備してもらっても木段道の両側を沢山のハイカーによって踏まれてしまい本来の目的が達成できていないのは残念で仕方がない

やがて道は、平坦で尚且つパンパンに踏み固められた道に変わる

さらに歩いて行くと、高麗駅と多峯主山との分岐が出て来る。このように、指導標が設置されているのはありがたい。ところで、若者が登山道を登り、折れた登山標識を投げ飛ばす様子がSNSで投稿されているがもしこれが原因で遭難でも起きたら大変なことになるので止めて欲しいものだ。もちろん地図を確認することは各自必要なことではあるが・・・

雨乞池経由多峯主山方面に進む

雨乞池

こんな山頂にありながら、かって水の枯れたことのない池である。古くは、この上手に、高龗 ・闇龗(雨をつかさどる神として古来祈雨・止雨の神)がまつってあって、近郷の人達の信仰がア厚かった。田畑の作物が枯れるような干天が続くと、ここに集まって、神に雨を乞い、池のまわりでにぎやかなお祭りをしたという。「この水を濁すと雨が降る」といい、また鼻をつまみ息を止めて七廻りすると、池の中に異変がおこるといったような伝説もある。

雨乞池を横切り、木段道を登って行くと

トイレがありました。低山でもこのようにトイレがあるのはありがたい

ここから、多峯主山まではそこまで急ではない登りが続く

平日にもかかわらず大勢のハイカーで賑わってる

山頂到着。お天気最高~

山頂の展望はこんな感じ。今日は霞んでます

今日はこの辺で