柵門跡からも、ザレタ登りは続く
この石碑を右手に曲がれば、本丸跡も近い。当時の攻め手もそう考えながら進んだのだろう。この戦いは人数に勝る前田利家・上杉景勝の連合軍がわずか、一日で八王子城を攻め落としたと、ガイダンス施設で頂いたパンフレットに書いてあった。
元気に登っているかみさんの足元にも、総攻撃で亡くなった守り手が眠っているのかもしれない。余談になるが、御主殿の滝にまつわる話だが、落城時に御主殿にいた北條方の武将や婦女子らが、滝の上で自刃して次々に身を投じ、その地で城山川の水は三日三晩赤く染まったと伝えられているそうだ。そんな出来事が大昔にあったことで、この辺りは心霊スポットとして有名らしい。そうとは知らずに以前ここを起点に、北高尾山稜から南高尾山稜を夜明け前に歩いたとき、車が2台ほど道路わきに停まっていて、滝の方に向かう懐中電灯の明かりが見えた。こんな時間になんだろうと気にも留めず、念のため熊鈴を装着して、この日に歩いたコースで登りはじめてしばらくすると、下の方から、ねえ?今、鈴の音が聞こえなかった?うん聞こえた・聞こえないなんていう声が耳に入ってきた。やっぱりここ出るんだよ。帰ろうよなんて声も聞こえた。この時やっと状況が理解出来き、この場所に肝試しに来ている若者なんだと分かった。イタズラ心が湧いてきて、腰につけていた熊鈴を、手に取り音の強弱や音の鳴る間隔を調整しながら立ち止まり何度か試してみると、案の定、下の方が、騒がしくなってきた。そのうちの一人が、上からだ!俺見てくると言う声が聞こえてきたので、本丸跡に急いだことは言うまでもない。その後、どうなったのは分からない。余談が長くなったので、次に進む
緩むことのない、登りが続く。この辺りに住んでいれば散歩代わりに毎朝歩けばさぞや足が鍛えられるだろうに残念だ
久しぶりにしては、休みを挟みながら登ってくる、かみさん
何度も歩いているのだが、この号目石・・・情けないかな今まで九合目しか見たことがない。几帳面な私は(笑)現存しているのなら一合目からすべて、見てみたい。
平坦な場所に到着。八王子の町並みが一望できる
回り込むように歩いていくと、東屋
石段を登る。
これなんの建物だったんだけな・・
こちらは、八王子神社
北條氏照が、八王子城築城にあたり、城の守護神とした「八王子権現」が祀られている神社。
この舞台で、舞でも踊ったのだろうか
カラス天狗様を後ろ姿
さぁ!本丸跡に向けて最後の登り
淡々と登ってくるかみさん
本丸跡に到着。
城の中心で、最も重要な曲輪。平地があまり広くないので天守閣などの大きな建物はなかったと考えられています。横地監物吉信が守備していたと言われています。
今日のミッションはここまで。かみさんは、ここから先の道に興味津々だったが、こんな軽装で行くわけにもいかずもう少し、体力付けたらねと話しながら帰路につく
お疲れちゃんでした。次は、久しぶりの山かな
*御主殿の滝・八王子神社・本丸跡の説明は、ガイダンス施設で頂いたパンフレットより引用しております。
おしまい