「鬚達磨(ひげだるま)」って見たことある?

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何年か前に、青梅線の「御嶽駅」近くにある「玉川屋」さんに飾られていた「鬚達磨」を見て以来

とてもこの「鬚達磨」に、とても興味津々だった。見様によっては不気味だし・・・いったいどのようなわけあって達磨さんに髭が生えているのだろうか?

これは、「鬚達磨」のアップ

会計時に「玉川屋」さんで色々とお話を聞こうと思ったが、情けないかな・・・日本酒飲み過ぎて忘れてしまうの愚。そして、数年後、瑞穂町にある「けやき館」で「鬚達磨」さんに出会った。「多摩だるま」の種類がたくさん並んでいる中

ありました!「鬚達磨」

この機会を逃すと「鬚達磨」についての由来を聞くことがなさそうなので「けやき館」の方にお聞きしました。すると「多摩のあゆみ」と言う小冊子を見せて頂きその中に、「鬚達磨」田中吉美さんが書かれていた「鬚達磨」の一説があった。一部であるが引用させて頂きます

鬚達磨

青梅線御嶽駅近くの蕎麦屋「玉川屋」には、「鬚達磨」が飾られている。この鬚達磨は、「八百九」という近くの八百屋さんが近所の分を取りまとめ、年始に瑞穂町の「内野人形店」に注文し、各家々に配達するという。平成十一年正月の数は120個、内鬚達磨は5個である。因みに、この家々は「達磨市」ではなく昔からこの方法で購入していたという。鬚達磨の髭は馬の尻尾の毛を植えたものと以前聞いたことがあるので、内野雅夫さんを訪ね、聞き書をまとめた。現在、鬚達磨はすべて注文によるもので、内野さんでは、年間高さ20センチから67センチの物まで大小100個程制作している。この注文は特別な「家筋」というものではなく、「毛が多い・増毛」は儲けに通じる語呂合わせの縁起担ぎではないかと思うとのこと。ただ、機屋さんとか繊維を扱う人や家が多いが、床屋さんもあるし、機屋さんの場合は糸の長いもの、つまり短い糸ではよい織物ができないと言う意味ではないかと思うし、床屋さんの場合は、チェーン店の社長が、「吉例により全部の店で」という事であるという。多摩ではこの鬚達磨を作っているのは内野さんだけで、静岡市でも「静岡の鬚達磨」があるが、長い髭ではないという。髭は達磨の形を紙で作った後、張り合わせる前に、毛を植えこむ部分、眉毛と目の下、髭の部分計六か所を表側から切り出しで穴を開け、差し込み、裏側で止めるという方法を採っている。普通の達磨よりも遥かに手間も時間もかかるので、注文でなくては割が合わないとの事であった。値段は同じ大きさの普通の髭を手書きにしたものよりいくらか高いが、からの付き合いなので、そう無理も言えないとの事。

 

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